藤井風さんのライブ【ハート席】重度知的障害の息子と行ってきました!

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幸運にも、藤井風さんの Pre: Prema Tour 広島公演の【ハート席】チケットが当たり、重度知的障害のある息子と一緒に行ってきました。

行けることに決まった後、楽しみな反面、気がかりなことも、山ほど出てきて。

家からライブ会場までの道のりや、帰りのこと、果たして無事観ることができるのか

などなど。

そして、当日は当日で、想定外なことが本当にたくさん。

大変なこともたくさんありましたが、行ってよかったです。

これから行く予定のかたは、ご本人や、一緒に行く人の障害によっては、心配なこともあったりすると思います。

それぞれの障害特性によっても、そして、会場によっても、全く違うとは思いますが

事前の準備やライブ前後のことも含め、出来事や、気づいたことなどを、思い返しながら書いています。

ダウン症の息子のこと

7歳の息子にはダウン症があり、自閉症・重度知的障害を合併しています。

藤井風さんを好きで、ライブに行きたかったのは、私です。

夫に息子を任せて、1人で行ってもよかったのですが

息子も『花』と『Prema』大好きで、よくMVの同じ場面を、繰り返し何度も何度も再生しているのです。

私はよく、YouTubeのミックスリストを流すのですが、『花』と『Prema』は、必ず「っかーーい!」と、何度もリピートを要求してきます。

ダンスや動作を真似してみたり。

何か惹かれるものが、きっとあるんだろうと思います。

そんなわけで

いつか近くでライブやってくれて、かつ、地方公演でもハート席があるなら、息子と一緒に行きたいな、と思うようになりました。

まさか、こんなにすぐにその日がくるとは、夢にも思っていませんでしたが。

行く前に心配だったこと

行くことに決めたものの、息子の特性として、気がかりなことはたくさんありました。

  • 人が多いの大丈夫か
  • 入場の列に並んでくれるか
  • グッズ取りに行けるか
  • 暑くてグズグズ言うかも
  • 建物内に入れるか
  • 会場に入れるか
  • 爆音対策のイヤマフを付けてくれるか
  • 最後まで席に座っていられるか
  • 逃亡、騒ぐ、暴れるなどしないか…
  • 終わったあとのこと

などなど

細かいことはたくさんありますが、行く前に特に気になっていたのは、こんな感じです。

まず、事前の準備として

聴覚過敏があるわけではなく、日常的にイヤマフを着けているわけではない息子。

いざライブで着けるように促しても、きっと着けてくれないと思い、早めに買って、気に入ってもらう作戦。

時々付けてみたりしていましたが、結局、すごく嫌がるってこともないけど、あまりしっくりきてない感じのまま、当日を迎えました。

果たして付けてくれるのか…

それからもう一つ

日帰りできる距離ではあるけれど…

終了後、帰宅するよりは、近くのホテルに泊まった方が絶対いい!と思ったので、ホテルを取りました。

運良く、会場から徒歩10分の(Googleさんが言ってた)ホテルが取れたのですが

徒歩でホテルまで、真っ直ぐ歩いてくれるか、というのは心配でした。

周りの色んなものが気になって、しかも執着がすごい息子。

その度に足止めされて、10分で着くはずの場所まで、30分以上かかったりするのです…

そして、肝心のライブ

気になるポイントを全てクリアして、実際本当に観ることはできるのか?

まぁ、そんなことは、その時になってみないとわからないので、身を任せるしかない。

もし、難しいなら、それはそれで仕方ないかな、と割り切って。

申し込んだ時点でダメ元だったし、チケットが当たっただけでも運が良かったと思います。

もし、息子が観るのは難しいようなら、その時は潔く諦める。

楽しめない旅にならないように、ライブ会場に行く前と翌日には、息子が確実に楽しめる場所へ行こう、と決めていました。

前日は、不安と楽しみで、年甲斐もなく、ちょっとソワソワしてしまいました。

ライブ当日

ホテルまで&会場までの道のり

電車好きの息子。

電車に乗れると知ったら、家を出る前からルンルンで、広島駅までは難なくクリアしました。

降りた瞬間、なぜかホームに仰向けに寝転がって、通行人の邪魔をしてしまいましたが…

それ以外は順調。

チェックインの時間まで、広島駅で時間をつぶすため、駅ビルの中をお散歩。

そして、お店に入っておやつタイム。

ご機嫌です。

チェックインできる時間になってから、市電に乗り、ホテルへ向かいました。

タクシーが楽かなと思いつつ、市電に乗る機会なんてほとんどないので、乗ったら喜ぶかなと思って、市電にしました。

が、人がたくさん乗っている中、窓のブラインドを、激しめに上げたり下ろしたり、大きな声をあげたり…

BOXタイプの座席なら、他の人と対面で座ることもなく、人に迷惑をかけることも少なくてよかったのですが。

満員電車は、息子には合わなかったようです。

そして、降りて電停から歩くのが

電停から徒歩7分。そんなに遠くはないホテルでしたが、自分で歩いてくれない17Kgの息子を抱いて歩くのは、結構きつかったです。

日傘を持って行きましたが、息子を抱いて、日傘を差して、スマホでホテルまでの地図…

腕がもう2本ぐらい欲しいですね。

途中まで差してたけど、腕がつらくて、日傘は断念しました。

事前にしておいてよかったことは、着替えなど、次の日用の荷物を、事前にホテルに送っておいたこと。

多動な息子を追いかけたり、抱っこするのは、たくさんの荷物を持っていると大変なので。

グッズの受け取り

タオルとTシャツが1枚ずつ欲しかったのですが、タオルは残念ながら、ひと足遅くて完売。

Tシャツだけ買えたので、受け取りに行きたかったのですが

まず、Tシャツ受け取って、みなさんどこで着替えておられるのでしょう?

近隣のトイレが大行列になっていたので、そこで着替えてたのかしら?

おとなしく列に並べない息子。

そして、頻繁に抱っこを求める息子。

受け取り場所まで行って、どこか着替える所を探して歩き回るのは、ちょっとしんどい。

着替えるのはナシにしました。

ということは、受け取ってしまうと、手持ちの荷物が増えてしまいます。

結局、受け取るのもナシ。

もし受け取れなかった場合は、着払いで送ると書いてあったので、届くのを楽しみに待ちたいと思います。

スタッフさんには、余計なお手間をかけてしまって申し訳ないですが…

軽くごはんを食べさせてから、入場口へ向かいました。

入場の列

前項にも書きましたが、息子は並ぶのが苦手です。

並ぶのが、というか、待つことがとても難しいです。

自分がやりたい、遊具やアトラクションの列でさえ、並べて2〜3分。

目の前に、やりたいことが見えていて、もうすぐ自分の番だとわかれば待てるのですが…

長い列だと、待ちきれず割り込んでみたり、列から外れて並び直す羽目になったりで、なかなか…

目の前の、凄まじい長蛇の列に並ぶことは難しいので、開場してしばらくは、最後尾近くで待機。

していたのですが

席によって並ぶ場所が違うことを、この時初めて知りました。

真逆の列の最後尾付近にいたので、ハート席の列側に移動。

そして、ほとんどの人が入場して、列がなくなってから入場しました。

なんとか入場ゲートはクリア。

会場へ

入場した後は、私の方向音痴が炸裂。

ライブに行く機会なんてなかったので、貼ってある席順表みたいなのを見ても、全然わからない。

でも、スタッフさんがすぐに「ご案内しましょうか」と、声をかけてくださり、一緒に探してくださいました。

スタッフさんも、あれ?と、なっていて、探すのに手間取っていたので、慣れてない私がわからなくて当然だわ。と開き直り。

席にたどり着けるまで、かなり迷いましたが、スタッフさんが丁寧に、席まで案内してくださって、とても助かりました。

こんなにたくさんのお客さんがいる中、席にたどり着けるまで付き合ってくださって、本当にありがたかったです。

席に着いたのも束の間

薄暗いのが苦手だったのか、椅子がペコペコ戻るのが嫌だったのか、ひとりで座るのを嫌がって、抱っこ。

そしてまさかの…

カバンを私の手に強引に持たせて、「いこー!いこー!」と…

「もうちょっとで始まるよ」とか「始まったら楽しいよ」とか、言ってみますが、頑なです。

隣の席のかたも「一緒に観よー」と声をかけてくださったりしたのですが、どんどん抵抗が増し、ついに泣き出してしまいました。

もう、こうなると、無理かな〜と思いつつ、少しあやしてみましたが、やっぱりダメ。

どんどん声も大きくなり、たぶん会場中に聞こえてたんじゃないかという程に…

ちょっとでも観たいなーという思いもあり、粘ってみましたが、結局始まる前に諦めて、席を後にしました。

演奏がまだ始まっていなかったとはいえ、何度も目の前を通らせていただくのが、とても申し訳なかったです。

そして

大きな泣き声&叫び声を響かせてしまったので、会場におられた方々には不快な思いをさせてしまったと思います。

大声が苦手なかたもおられたかもしれませんね。

ごめんなさい。

 

そして、方向音痴すぎて、出るのも迷子。

違う階段から上がって、出られん。

やっとゲートの入口にたどり着いたら、もう一組、中に入れないお仲間が。

「入りたくないの、同じだねー」とお話しながら、しばらくそこに留まっていました。

スタッフさんも一緒に、息子たちがその気になれるよう、声をかけてくださったりしたのですが、無理なものは無理ですね。

始まっても、私たちは残念ながら音だけ。

そして、音がやっぱり大きいので、イヤマフ勧めてみたけど付けず、ついに扉の外に出て、帰りたいご様子。

扉1枚隔てた場所なら、一応音は漏れてくるので、それ聴けるだけでもいいよ〜、と思っていたのですが

息子の「いこー」は止まりません。

寸止めか…残念だなぁ…と思いつつ、潔く帰ることに。

その前に、近くのトイレでおむつを変えさせていただき、その間だけ、耳だけライブを楽しみました。

退場する際、スタッフさんが、ライブを観られなかった私を、すごく気遣ってくださいました。

「ライトがピカピカして綺麗だったよー」

「一緒に行ってみる?」

とか、誘ってくださったりして。

再入場はできないとのことで、了承して外に出たのですが、その後スタッフさんが、わざわざ追いかけてきてくださり

「少し外で気分転換して、戻れそうなら、再入場しても大丈夫みたいです」と、言いにきてくださいました。

その言葉だけで沁みます。

やさしい。ありがたい。

息子の体調不良

残念だなぁ、とは思いつつ、ホテルの方へ向かって、ゆっくり歩いていた時です。

息子が急にオエーー!!と、吐き気勃発。

嘔吐してはいないのですが、唾液がすごくて、涙も出ていて、今にも吐きそうな感じ。

ひとまず花壇のブロックに腰掛けて、ビニール袋をスタンバイして、しばらく息子の背中をさすっていたのですが、病院に行った方がいいのかなぁ…と

でも、病院調べるにしても、一旦涼しい所に避難して、横になれそうな所があれば、横にならせてもらおうと思い、引き返しました。

戻って、体調不良を伝えると、看護師さんがいらっしゃるので、様子を見てもらえることに。

案内してくださり、看護師さんの所に行くと、簡易ベッドが置いてあり、他にも体調不良のかたがおられました。

ベッドに横にならせていただき、状況を説明したりしながら、しばらく様子を見てくださいました。

お水しか持ってなかったのですが、吸収率がいいからと、水分補給飲料をくださり、少しずつ飲ませてあげて、と。

看護師さんが見守ってくださっていると、安心感があります。

結局、嘔吐することもなく、発熱もなく、吐き気も落ち着いてきたようでひと安心。

そして、たくさんのお客さんが会場から出てくる音が聞こえて、ライブ終わったんだな、と。

ちょっと心配な咳が出ていたものの、大丈夫そうだったので、もしもの時に、夜間も診てもらえる病院を教えていただき、帰路につきました。

ホテルで

当日ホテルに帰ってからは、シャワーで汗を落としてすぐに就寝。

翌朝、ホテルのTVにスマホ動画を飛ばせるようだったので、藤井風さんのMVやライブ映像を、朝からTV画面で楽しみました。

『Prema』の風さんの動きを真似し、ベッドで飛び跳ねながらノリノリ。

そんなに好きなら、やっぱり一緒に観たかったな。

↓第三の目が開きました

次の日は息子の好きな場所へ

ライブ翌日、チェックアウトしてからは、曇っていて少し涼しかったので、公園で遊んだり、お散歩したり。

お昼前に、夫が車で迎えに来てくれて、そこからはいつものお出かけスタイルに。

ランチからの、息子の大好きな屋内施設でめいっぱい遊んで、私と息子のライブ旅は終了となりました。

さいごに

結局、ライブを観ることは出来なくて、かなり残念です。

でも、息子と2人で電車に乗って、いつもとは違う場所へ行ったり、いい時間も過ごせました。

最初の数曲だけだったけど、生演奏を音だけでも聴けて、ちょっと幸せでした♡

そして、グリーンアリーナのスタッフさんがとても親切で、思いやりがあって、すごくあったかかった。

もしもの体調不良のお客さんのために、看護師さんが待機してくださっているなんて、何もなければ全然知らなかったし。

そんなことを知ることが出来ただけでも、貴重な体験。

行ってよかったです。

 

でも!

いつか絶対、またリベンジしますよ!!

今度はひとりで行くか?一緒に行くか?わからないけど

息子と一緒に、今度はあえて遠くに行ってみるのも、他の楽しみも増えていいかな、と思ってみたり。

またチケット当たりますように…

 

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